初心者だからこそ気にしよう!スリッページとはどんな症状?
世の中、自分の思い通りに物事が進むとは限りませんよね。
例えば、いつまでも健康でいられると思っていたのに、思わぬ病にむしばまれてしまうこともありますが、これを予知するのは非常に難しいものです。
不確実なことが多数あって、より確実性を高めるために自己防衛的なことも行っていかなければなりません。
FXにおいても、不確実な事は多数ありますが、その中でも日々のトレードの中で決済をしたのに思うタイミングではなかったということが多々あります。
そのことをスリッページと呼ばれているのですが、具体的にどのような症状のことを指すのでしょうか?
スリッページとは?
まずはじめに、スリッページについてもう少し詳しく解説します。
スリッページとは、注文した時点の価格に対し、実際に約定された価格の差のことを指しています。
一般的には、成行注文と逆指値注文に対し、スリッページが発生する可能性があります。
これは、確実に注文することをメインとして考えるか、それとも確実に狙ったところでオーダーできるかが重要になります。
市場の流動性が著しく低下していたり、取引先となる金融機関等からの価格の提示が乏しい場合においては、提示価格がない間でも約定したり、約定時点の提示価格と異なる価格で約定するケースもあります。
実は、自動ロスカット注文や証拠金が不足して未解消による強制決済が行われる際にもスリッページが発生する可能性があります。
建玉を成行で反対売買することにより決済するので、ロスカット判定時の提示価格と、実際の約定価格に差が生じる可能性も考えられます。
スリッページはなぜ起きるの?
スリッページのイメージがつかめたところで、なぜスリッページが発生するかが気になります。
では、約定するまでにはどのような変遷をたどるのかについて解説します。
まず、カバー先から提示されることになる為替レートが、FX会社に届くところからスタートします。
それに対し、FX会社が最新レートを配信し、それをトレーダーがレートを見ます。
取引する中で、「ここだ!」というタイミングで成行注文を行ったとします。
すると、FX会社は発注時のレートと注文時のレートを比較する作業を行います。
そして、比較して誤差が少なければ約定するという流れで取引が完了します。
この一連の流れは、トレーダーが行う部分以外はすべて自動で行うこととなるのですが、それでもスリッページが発生するのです。
主に、データのやり取りに時間がかかってしまうことでタイムラグが発生し、スリッページが発生しやすくなるのです。
スリッページが発生する主な原因は?
では、スリッページが発生する主な原因となるものとして、2点取り上げたいと思います。
まずは、利用しているインターネット環境が主な要因となります。
最近では、光回線が当たり前になっていますが、公称スピードは非常に早くても、実行スピードが遅いということが多々あります。
また、マックスのスピードが速くても、安定感が無くて取引したいタイミングでうまく取引できないということがあります。
その点でも、インターネット環境は多少遅くても、常に安定しているものを選びましょう。
また、無線LANの場合は元の回線スピードが速くても接続の安定度はまた別のお話となります。
可能であればLANケーブル接続できた方がベターでしょう。
次に、FX会社のサーバー処理能力にもスリッページは係わってきます。
より安定感の高い会社を選択するか、クイック取引ができたりスリッページに対して確証してくれる取引サービスを利用することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
スリッページでは数万円レベルで損失を出してしまうということもありますので、絶対に避けたいですよね。
今回紹介した点に考慮して、安定した取引ができる環境を整えましょう。