ボラティリティはマイナー通貨で取引する際には必須の考えかた
FXは数学にも近いイメージが有り、様々なチャートに描くテクニカル指数は複雑な計算式によって成り立っているケースが多いです。
難しい計算式を自分で計算してチャートを作成するのはまず不可能であり、今ではMT4などのツールで手軽に表示されることができたのは大きな進化ですよね。
そんな難しいFXの指数などの一つに、ボラティリティがあります。
元々は金融用語なのですが、もちろんFXにおいても重要なファクターとなっています。
ではボラティリティとは一体どのような考え方なのでしょうか?
ここでは、ボラティリティについて解説していきます。
ボラティリティとは一体何?
では、まずはじめにボラティリティについて解説します。
ボラティリティとは金融用語であると解説しましたが、その意味としては広義としては資産価格の変動の激しさを表す指数となります。
FXで言えば、価格変動率と訳すことができます。
簡単に言い表すのであれば、乱高下することを意味した言葉となります。
昨今、トランプ大統領の暴言に近い発言であったり、中国の動向などで相場が大きく変動しています。
この場合、ボラティリティという観点で言えばボラティリティが高い(変動が大きい)と言い表すことができます。
基本的には長期的なトレンドではなく、中期的に見てある一定期間における値幅の大きさを表現した言葉にあります。
ただ、このボラティリティは一般的な金融用語やテクニカル指数とは異なり、数字で表すことがしにくいものとなります。
人によってはpipsの値幅で解釈されたり、割合などでも解釈されることもあります。
基本的には、チャートを見て客観的に判断することが多いです。
FX会社によっては、ボラティリティを表として提供しているところがあり、ヒロセ通商とJFXをご利用の方はひと目で確認できます。
ただ、両社でもやはり微妙に算出方法が異なっているのが実情です。
マイナー通貨で特に重要な考えかた!
ボラティリティが高いということは、相場変動が大きなものであると判断できます。
基本的には、マイナー通貨は流通量と取引量が低いこともあって、ちょっとしたことで変動するリスクがあるので、その意味でボラティリティは高くなっています。
マイナー通貨の傾向としては、地政学という観点で見ると不安定である国が多いのが特長です。
例えば、政変によってクーデターが発生したり、テロなどの事件も起きやすいこともあって、そのようなハプニングが発生するとすぐに相場にも反映されてしまいます。
代表的な通貨としてはメキシコペソや南アフリカランドがありますが、こちらの場合は主に金利によるスワップポイント狙いでポジションを持っている方も多いと思います。
ただ、ボラティリティが高いとなるとポジションを維持するのも非常に大変な局面があるのも事実です。
最悪の場合、ポジションを維持しきれなくなって損切りしなければならないこともあるでしょう。
ボラティリティが高い通貨の取引方法は?
ボラティリティが高い通貨では、とにかく大きな値動きをすることに注意して取引しなければなりません。
確証金を潤沢に確保した上で取引することをおすすめします。
リスクが高いのですが、逆にハイリターンも期待することができます。
恐怖指数などにも注意して、先の展開をしっかりと読んで取引することが重要です。
逆に、リスクを負いたくないという場合は、ボラティリティが低い通貨で地道に利益を挙げていくことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ボラティリティは、FXにおいては複雑な計算式は使用せず、なんとなくのイメージでも使用することができます。
しっかりとボラティリティもチェックして、取引する通貨を決定するのも良いでしょう。